がんばれ放送部 6 ミキサーを使おう(接続編)
全国の放送部員のみなさん、こんばんは。よしです。校内放送から文化祭や体育祭、コンテストまで、あらゆる場面でお世話になるのがミキサーです。がんばれ放送部シリーズとして今回と次回の2回で、ミキサーの基礎をご紹介します。
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今回説明につかうミキサーはこちら
BEHRINGERのX1204USBとかいうモデル。今回はこれで説明していきます。
いやぁ、久しぶりに出してきたけれど懐かしい!このブログの前身である「よしらじ(ネットラジオ版)」で使ったり、学生時代のナレーション録音やいろんなイベントでも使ったアナログミキサーです。
そもそもミキサーとは何か、っていうところから始めると「音を混ぜる機械」ですな。それにマイク用のプリアンプや電源を備えたものが多いです。上から見た写真でわかるのは、この機種はマイクが4本(1〜4)とステレオライン(5/6、7/8)が2系統の合計8chが混ぜられるモデル。みんなの学校なんかにあるのはもっと横に長いチャンネル数の多いものではないでしょうか。
後ろから見るとこんな感じ。メインアウトだけキャノン端子で、他に2種類の出力(OUT)が標準プラグでついてますね。さらにUSB端子が付いています。PCやMacとつなぐと、PCへMIXした2chの入力と、PCからのMIX OUTを受けることができます。全体的にMACKIEの同規模に似ています。
規模や系統の違いはあるけれど、みなさんの持っているミキサーに照らし合わせて読んでみてください。
ちなみにちょいとマニアックだけれど、ラックマウント用の金具がはじめから付属しています。放送室のラックや、可搬ラックにCDのデッキとかをまとめてしまいたいときに使うものです。
マイクをつなごう
ダイナミックマイクをつなぐ
では今回は接続をメインにご紹介していきましょう。まずはダイナミックマイク。外部電源不要であれば電池もいらないシンプルマイクです。
マイク側がキャノン(オス座)、ミキサー側がキャノン(メス座)なので一般的な3ピンキャノンケーブルで接続します。これにて完了。
コンデンサーマイクをつなぐ
続いてコンデンサーマイクです。これもつなぎ方自体はダイナミックマイクと変わらないのですが、電源の取り扱いが要注意です。
マイク本体に電池を入れるなどして、外部電源がいらないマイクはダイナミックマイクと同様に使えます。ただ、外部電源が必要なマイクをつなぐ場合は「ファンタム電源」をONにしましょう。写真で言う右側のスイッチです。これをONにすると一般的に48Vの電源がマイクに供給されます。
繋いだだけでは点いていなかった電源ランプが、ファンタム電源ONで点灯しました。
CDやiPodなどをつなごう
続いて、ラインレベルのデッキ類をつなぎましょう。CDやMDのデッキ、ワイヤレスマイクの受信機など民生機の多くがRCAの白・赤端子(昔からテレビとゲーム機を繋いだりする端子です)が出力になっていると思います。その時はRCA-RCAケーブルを用意して下さい。今回は出し機をiPhoneとします。ここで用意したケーブルは「RCA−ステレオミニ」ケーブルです。これも一般的な家電量販店でも手に入るケーブルです。
この規模のミキサーに多く付いている入力はRCAではなく標準ジャック(フォンと呼ばれたりもする)になるので、こういう変換ピンを用意します。 これをケーブルに繋いで…
こうやってRCAを標準ジャックに変換し、「ステレオミニ−標準ジャック」のケーブルが完成しました。
あとは接続するだけ。iPhoneのヘッドホン出力と、
ミキサーのステレオINに接続します。同じような方法でCDデッキやPCなどもつなげると思います。ちなみにヘッドホン端子から音を取る場合は、ほぼほぼ音量をMAX近辺にしておきましょう。
こんな感じでマイクとデッキを全部つなぎましょう。イベントなどでは会場に合わせてケーブルの距離が長くなるかと思いますが、基本的につなぎ方は同じです。
出力側もつなぎましょう
さて、入力側(音源側)の接続が終わったら、出力側も繋ぎましょう。このMAIN OUTPUTSを昼放送などの校内放送ならそのシステムに、文化祭や体育祭ならアンプに、コンテスト用素材(ナレーションやアフレコ)なら録音機に繋ぎます。
ちなみにこの機種はミックスしたものをA/Dし、PCに送るUSB端子が付いているので、パソコンで録音やネットラジオなどするには便利な機能を備えています。
コンプレッサーやイコライザーなどのエフェクター類を適時挟み込んでいくんですが、恥ずかしながら放送部時代に使ったことがなく、説明もできないので割愛します。
まとめ:とりあえず繋げました
今回は音源の接続を主にご紹介しました。次回は基本的な設定をご紹介します。ではではー
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