がんばれ放送部 1 取材に必要なものまとめ

2014年6月2日

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放送部員のみなさん、こんばんは。学生時代はバリバリの放送部員だったよしです。もう卒部してしばらく経ちますが、当時習ったことを現役のみなさんにお伝えしたいなぁ、役に立てればなぁと思ってました。ぼちぼちですがシリーズでお届けします。今回は第1弾としてビデオを撮るときに何がいるのか基本的なところをまとめてみました。


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映像作品を作るために必要な環境

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実写の映像番組を作る場合に最低限必要な機材を挙げてみます。

  • カメラなど収録機材 一式
  • 編集機 一式

この2つですね。ドキュメントでもドラマでも、カメラで撮って→パソコンで編集する、この流れで作品を仕上げていきます。

今日はこのうち「カメラなど収録機材一式」をご紹介しながら、カメラを動かすところまで確認してみます。さてさてどんな機材を準備すればいいんでしょうか。

カメラはAVCHDを。+マイク端子、ヘッドホン端子

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いつの時代でも「規格」はたくさんあって、常に時代と共に入れ替わっています。ここで言う規格とは「撮影したものをどういう形式で記録・保存するかのルール」です。昔は「8」や「Hi8」、最近までは「DV」「HDV」なんていう規格が主流でしたが、今のビデオカメラはAVCHDが主流です。ここでまず規格にこだわる理由は、撮影後に使う「編集ソフト」との噛み合わせを意識する必要があるから。上手く撮影できたあとに、編集ソフトで読み込めなかったら泣くに泣けないですからねー。カメラがルールに従って記録した映像を、編集ソフトがルールに従って読み出していけるように両方の対応を必ず確認しましょう。

最近はXAVCとかいう新規格も出始めているようですし、もちろん他の規格で揃えてもいいです。とはいえAVCHDは登場から時間も経ち、そこそこ成熟してきたように思うので、ここではACVHD対応のカメラと編集ソフトを使う想定で話を進めていきます。

ということで「AVCHDに対応したカメラの中」で、機能や価格を見ながら購入するカメラを決めていきましょう。また、最低限マイク端子とヘッドホン端子を備えたものをオススメします。

以下、よし所有のビデオカメラ、SONY HDR-CX720Vで説明を続けていきます。

バッテリーがいります

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デジカメでもなんでもですが、バッテリーが必要です。撮影前はきっちり充電しておきましょう!
ただ各メーカー、はじめから1つ付属しているモデルも多いですが、放送部にはこれでは全然足りません。

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僕の機種でも、NP-FV50(写真左)という小さいバッテリーが付属していました。これ1本でおよそ1時間弱の撮影が可能です。例えばドキュメントの取材でもセッティングを含めて1時間を切るものは少ないんじゃないでしょうか。別売でおよそ2時間(写真右)、4時間それぞれ使えるバッテリーが販売されているので、予備も含めて準備しておきましょう。見た目は似ていても対応・非対応があるので、購入前にカメラとの適合をよーく確認してくださいな。

メモリカードもいります。

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最近は専らSDカードが主流ですね。ちょっと前までテープに録画していたのを思い出すと便利になったものです。こちらもバッテリーと同様、予備も含めて顧問の先生に買ってもらいましょう。

注意ポイントは容量と転送速度。容量は収録時間と比例し、画質モードと反比例です。写真の16GBカードの場合、FHモードでおよそ2時間記録できます。画質モードを上げる(高画質)と収録時間は短くなり、画質を下げると長時間収録できます。やたら高画質設定にするのではなく、試し撮りしながらベストな画質設定を決めるといいでしょう。

転送速度は写真の青枠で囲った数字「C10」のこと。これでClass10を指し、10MB/s以上の転送速度を保証しているんだって。数字が大きいほど高速伝送ができます。カメラの取り説に「Class4以上を使って」とあったので、これならOK。転送速度の遅いメモリカードだと、撮影中にエラーで止まってしまうようなので要注意。

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本体に差し込んで準備完了です。初めて使う時は念のためカメラ本体でフォーマット(初期化)しておきましょう。
最近は、本体内にメモリを内蔵したカメラも多いですが、1台のカメラを複数番組で使いまわすような場合は、内蔵メモリは使わずにこうやってSDカードを各番組で管理したほうがいいかな?

三脚もいります。

手持ちでももちろん映像は撮れますが、ひとつ用意しておいて撮影に活用しましょう。
どれを選んでいいか分からないときは「ビデオ用」とうたっているものや、カメラアクセサリーとしてメーカー純正で出しているものを選ぶといいかな。

マイクとマイクケーブルがいります。

こう見ると、放送部はお金がかかるね。インタビューの時も、ナレーションを録音する時もマイクは必須アイテムになります。もちろんカメラにマイクは内蔵されているけれど、ぜひとも1本用意してください。学校の設備で既にマイクを持っていれば、使えるか試してみよう。

カメラとの接続や設定はまた後日お話します。

まとめ:準備完了!これで撮れるぞ!

おつかれさまでした。以上で、撮影機材の準備は完了です。いよいよこれで収録へ出られます。今一度必要な機材をまとめると、

  • カメラ本体
  • たっぷり充電したバッテリー
  • 容量のあるメモリカード
  • 三脚
  • マイク一式

こんな感じだね。長く使うためにも、ひとまとめで保管できるようカメラバッグも買っておきましょう。

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とりあえず「おまかせオート」をONにして、

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スヌーピーにカメラを向けてみると…

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いい感じに撮れています!これにて準備完了だね

次回は撮影前の設定をチェックしてみましょう。ではでは



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